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デイリースポーツがお届けする、プロレス・ボクシング・格闘技・etcの総合情報サイト「特選格闘技」スタッフの一人。神戸本社に勤務しており、関西での興行やイベント等には自ら足を運んで取材することも。ブログのタイトルは、プロレスの「ロープブレイク」と“ほっと一息”の「ブレイクタイム」を合わせたもの。ニュースの補足やちょっとした裏話まで、様々な話題を更新していきます。

異色ユニット・たわしーずの挑戦!残念賞から笑顔届ける

2013年10月15日 17:18

2013-1015-01.jpg 今をときめく女子プロレス団体・スターダムに、新たなユニットが誕生しました。松本浩代選手、脇澤美穂選手、岩谷麻優選手の3人が結成した、その名も「たわしーず」。たわし?...そう、あのたわしです。

 前節に行われたシングルリーグ戦・5★SATR GPに、エントリーすらされなかった3人が、残念賞・たわしによって結束。いきなり2013年10月14日・大阪道頓堀アリーナ大会で、6人タッグのベルト「アーティスト・オブ・スターダム」に挑戦することが決定しました。

 どう考えても無茶な感じもしますが、果たして、たわしパワーはさく烈したのでしょうか?今回は威風堂々と大阪に乗り込んできたたわしーずを全力取材。その魅力に迫ります!

 

◇    ◇

 

 

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◆シングルリーグ戦に出られなかった3人

 

――新ユニット「たわしーず」結成の経緯は。


 松本選手「5★SATR GPをやっている時に、ずっと前座で3wayマッチをやっていて。脇澤さんの発案で、ずっとたわしを商品にして出し続けていたんですけど、3wayが最終的に終わった時に"3人で戦い続けてたのに、これで終わりでいいのか"みたいな感じになったんです。たわしによって紡がれた友情というのがありまして、じゃあ3人で組んでベルトを取ろうと。それでユニットを組むことになったんです。」


――この3人が5★SATR GPにエントリーすらされていなかったのは、違和感もあります。


 岩谷選手「脇澤さんはその時にヒジを脱臼してて。」


 脇澤選手「予選に出れなくて...。」


 岩谷選手「なので脇澤さんは仕方がなかったんですが、私は5★SATR GPに出るための勝ち抜き戦に出場したんです。でも、後輩たちにどんどん先を越されて...。」


 松本選手「バトルロイヤル形式で5★STAR GPの出場枠を争ったんですけど、私と岩谷は、それで敗退してしまった2人です。そんなネガティブな感じから始まったんですけど。」


 脇澤選手「5★STAR GPの間、毎回毎回、(第1試合で)同じ試合を組まれてね。」


 松本選手「5★STAR GPをやってる中で3wayマッチを組まれても、お客さんからすればどうでもいい試合というか...誰も注目しないじゃないですか。でもたぶん、それぞれが、どうにかして自分を残してやろうっていう意識は強く持っていた。その気持ちがどんどん強くなって、それがMAXになったのが(5★STAR GP決勝が行われた9月24日の)後楽園だったんです。そこで最高の3wayができて、その中で、悔しさから3人が結束しました。結果的に、そのシンボル的なものが残念賞の『たわし』だった(苦笑)。3人でベルトを取ろうと。」


 脇澤選手「見返してやろう、ってね。」



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◆悔しさから楽しさ、そしてその先へ

 

――たわしーずは、5★STAR GPに参戦できなかった悔しさから生まれた。


 松本選手「悔しさを通り越して、たぶん楽しくなったんだと思います(笑)。3人でいると、3wayで戦っていてもプロレスの楽しさだったり、たわしで馬鹿なことやって、お客さんが笑顔になっているのが見えたり。悔しさが楽しさになって、楽しさの先に、やっぱり"モノ"が欲しい。ベルトだ!って。それで結成されたのが『たわしーず』なんですね。」


 岩谷選手「楽しいよね。」


 脇澤選手「うんうん。」


 松本選手「たわしだって、人の目にもなかなか触れない、プロレスにも全然関係ない。でも、私たちは今、たわしで笑顔でいるじゃん、って(笑)。そういう、私たちなら何でも面白くできるよって感じなんです。」


 岩谷選手「最近、たわしが凄くカワイイです(笑)。昔は台所でたわしがあっても、あえて使わずにスポンジばかり使っちゃってたんですけど、最近はたわしがいると『あっ...』みたいな(笑)。たわしで食器洗ったりとか。」


――たわしに愛着が沸いてきた。


 松本選手「そうじゃなきゃ、こんな(たわしーずの)Tシャツ作りませんよ(笑)!」

 


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◆馬鹿を本気でやり遂げる

 

――3wayに賞品をつけるのは脇澤選手の発案。なぜ、残念賞にたわしを選んだのでしょうか。


 脇澤選手「たわしが基本的な残念賞かな、って。みんなが嫌がるモノって、絶対たわしだと。それしか思いつかなかったです。」


――たわしにはいいイメージはなかった。


 脇澤選手「でも毎回毎回、たわしをゲットして。このたわしで、何とかトップに立てないか考え始めたんです。この、いつもハズレ扱いされるたわし。私たちと一緒で、かわいそうだな、って。たわしでもトップに立てるということを証明したいんです!」


 岩谷選手「たわしーずは、たわしと一緒に成長していく!5★STAR GPに出れなくて、いつも陰に隠れてていた存在だけど、たわしと共に、たわしーずがスターダムの中心になっていければいいな。」


 松本選手「たわしで幸せになれるなんて素敵じゃないか(笑)!」


――たわしーずのユニットの特色は。


 岩谷選手「みんなを笑顔にするチーム。明るくて、見ている人みんなを楽しませるチームです。馬鹿でオチャラケてるけど...。」


 脇澤選手「やるときゃやるぞ、って。ここまで馬鹿を一生懸命にできるかって。」


 松本選手「馬鹿を本気でやり遂げるチームです!」

 


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◆スターダムの中心で、たわしを持って叫ぶ?

 

――本日はメーンで「アーティスト・オブ・スターダム」のタイトルマッチ。たわしーずを結成して、最初にいきなり最高の舞台です。


 松本選手「馬鹿を本気でやることで、活路を見出します。」


 岩谷選手「連携?あります!『たわしーずカッター』...じゃなかった、『亀の子たわしーず』という技を考えてきました。」


 脇澤選手「最大級の必殺技です。これが決まれば試合が終わっちゃうっていう。」


 松本選手「3人でアーティストのベルトを取って、スターダムの中心で、たわしを持って叫びます!」

 

◇    ◇

 


2013-1015-06.jpg いよいよメーンのタイトルマッチ。たわしーずは米山香織選手&宝城カイリ選手&夕陽選手の王者組に挑みます。


 

2013-1015-07.jpg 序盤から凶器(たわし)を使うたわしーず、カネの雨ならぬ"たわしの雨"を降らせて攻撃!これは酷い!


 

2013-1015-08.jpg 王者組の3人同時のダイビング攻撃を、見事に避けるたわしーず。試合を支配している時間が長いのは明らかに挑戦者組。これはもしかして...。異色ユニット初戴冠への期待が高まります!


 

2013-1015-09.jpg 1人の選手を囲み、「ウィー・アー・たわしーず!」と叫んでから、3人同時にダイヤモンド・カッターを決める技がさく烈!これがインタビューにあった『亀の子たわしーず』でしょうか?予想よりもはるかに地味な技です!


 

2013-1015-10.jpg 試合を有利に進めていたたわしーずでしたが...ドラゴン・スープレックスを決めようとしていた岩谷選手の顔面に、脇澤選手の"たわしアーム"が誤爆!ここから流れは王者組に...。


 

2013-1015-11.jpg 最後は孤立した岩谷選手が攻められ、米山選手に3カウントを奪われてしまいました。残念無念、たわしーずの戴冠はなりませんでした...。


◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合30分1本勝負

<王者組>
○米山香織
 宝城カイリ
 夕陽
[ロールスルー・ ジャーマンSH12分17秒]
<挑戦者組>
 松本浩代
 脇澤美穂
●岩谷麻優

(王者組は2度目の防衛)

 


2013-1015-12.jpg 勝利した王者組を、悔しそうに見つめるたわしーず。その姿はまさに、台所の隅で濡れたまま置かれている、たわしの姿そのものでした。

 


◇    ◇

 


 激闘を終えたたわしーずの3人に、話を聞くことができました。

 


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◆松本浩代選手

 

 フリーの実力者として、様々な団体のリングに上がっている松本選手。OZアカデミーの現タッグ王者でもあります。10月17日には「世代闘争」として注目が集まっている、仙台女子の後楽園ホール大会への参戦が決定しています。


――結果は敗北でしたが「たわしーず」としての戦いはできましたか。


 松本選手「今回足りなかったものが分かったんですけど。アーティストの3本のベルトの色は、オレンジと青とピンク。私のコスチュームの色はオレンジ、麻優は青、それなのに、脇澤さんは黄色を着てたんですよ。なんでピンクを着てこなかったんだって(笑)。それが負けた原因ですね。また挑戦したい。もっともっと"たわし愛"を深めて、アーティスト・オブ・スターダムの王座に、諦めずに向かっていきたいと思います。」


――10・17には注目が集まっている、仙台女子の後楽園ホール大会に参戦します。


 松本選手「私は上対下という考え自体が反対派です。そういった試合が組まれたことは、すごく視野の狭いものだな、と。そういう対抗戦自体をブチ壊すつもりで、第1試合で引っ掻き回してやります」。


――今後の活躍に期待しているファンも多いと思います。


 松本選手「私自身、今年は調子が良くて。気持ち的にも身体的にも、いい感じでアクセルを踏めています。来週からはアメリカに遠征に行ってくるので、もっと広く、松本浩代というものの存在感を示して、絶対的なものになっていきたいと思います。」

 

 

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◆脇澤美穂選手&岩谷麻優選手


 10月20日から始まるタッグトーナメント戦「GODDESSES OF STARDOM」に、2人たわしーずとしてエントリーしている脇澤選手と岩谷選手。今回の敗戦を糧にリベンジしたいところですが、1回戦の相手はアルファ・フィーメル選手&アマゾン選手という、超強力外国人コンビ。大丈夫でしょうか...。


――結果的にタイトル獲得はなりませんでした。


 岩谷選手「ちょっと6人タッグの王座をナメてましたね(笑)。ずっと3wayで戦ってたので『絆』はあると思ってたんですけど、結局は絆に頼り過ぎちゃって、技術が伴ってなかった。息が合わなかったですね(笑)。脇澤さん!麻優がドラゴン・スープレックスで投げようとしたら、脇澤さんがいきなり入り込んできて、わざわざ私の顔面にたわしを誤爆して。ドラゴンは麻優の必殺技なのに、入ってくる必要ないじゃないですかっ!」


 脇澤選手「あれは2人の合体技だよ。タッグトーナメントで使おう!麻優がドラゴン、私がべノムアーム...いや『ベノムたわし』で!それで投げたら、アルファもアマゾンもやっつけられる!」


 岩谷選手「アルファとアマゾン...ドラゴンで投げられるかなぁ(苦笑)?」


――タッグトーナメントに向けての意気込みを。


 岩谷選手「脇澤さんとタッグで組むのは初めて。なのでどんな連携技ができるか分からないし、脇澤さんがどんな動きをしてくるか分からないけど、ここは『たわしーず』の一員として、今回は松本さんは出ないけど、松本さんもいるような気持ちで!気持ちだけは折れないように立ち向かっていきます!たわしーずはゴミみたいな存在ですけど!たわしは磨けば光るから!」


 脇澤選手「磨いてあげるほうでしょ!」


 岩谷選手「...そっか(笑)」


 脇澤選手「優勝したらデイリースポーツの1面に載せてください!」

 

 

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◇    ◇

 

 たわしーずの最初で最大の挑戦は、グダグダ感満載の中、見事なまでの玉砕で終わりました。しかしきっと、これで良かったのでしょう。たわしーずの表情は悔しさよりも、この3人でタイトルに挑戦することができたことへの充実感に溢れていました。

 気になるたわしーずの方針ですが、「メンバーは増えません。増えていくのは『たわしーずサポーター』だけです」と、増員は考えていないとのこと。また、特にリングネームを「たわし・浩代」や「岩谷"たわし"麻優」や「脇澤美穂T.A.W.A.See!!」などに変えることはないようです。

 「ファンの人に、応援するときはたわしを掲げて欲しい。いつか、観戦している人がみんな、ワーって、たわしを掲げている馬鹿な絵を残したい。

 少女のように瞳をキラキラと輝かせながら、そんな壮大な夢を語ってくれたたわしーずの3人。たわしによって結ばれた絆は深く、強く。今後のスターダムの中で、「たわしーず」は大きな存在になっていくことは間違いありません!たぶんそうです!そうに違いない!そんな彼女たちから、決して目を離さないでくださいっ!


 磨けば光る!磨いて光らせる!

 

「We are たわしーず!」



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