プロフィール

プロフィール写真  

● 性別
男性
● 都道府県
兵庫県

デイリースポーツがお届けする、プロレス・ボクシング・格闘技・etcの総合情報サイト「特選格闘技」スタッフの一人。神戸本社に勤務しており、関西での興行やイベント等には自ら足を運んで取材することも。ブログのタイトルは、プロレスの「ロープブレイク」と“ほっと一息”の「ブレイクタイム」を合わせたもの。ニュースの補足やちょっとした裏話まで、様々な話題を更新していきます。

ビリーケン・キッド、夢と元気と悔しさと<前編>

2013年9月11日 14:40

2013-0911-01.jpg 大阪プロレスのビリーケン・キッド選手が2013年9月8日、ナスキーホール梅田で、3度目の自主興行「夢と元気をビリーからvol.3」を開催しました。メーンは現在、道頓堀プロレスで活躍している元大阪プロの政宗選手とのシングルマッチです。メキシコ時代からのライバルという2人。団体が分かれ、通常の興業では再戦は困難な状況でしたが、ビリー選手の情熱によって実現しました。

 ところが前日の大阪プロ興業で、ビリー選手が痛恨の負傷。大一番を手負いの状態で迎えることになりました。怪我を押してリングに上がったものの、万全の状態からはほど遠く...。複雑な思いを抱えながら戦うレスラーたち、その中で"物語"は意外な展開へ。

 今回はビリー選手自主興行のメーンカードを中心にリポート。後編では、試合後のインタビューも掲載します。


◇    ◇



2013-0911-02.jpg 興業の冒頭、大会のプロデューサーとしてあいさつを行ったビリー選手。その左足ふくらはぎには、痛々しいテーピングが。前日の試合で肉離れを起こしてしまったのです。控室で理学療法士の資格を持つツバサ選手に治療を施してもらっていましたが、普通ならまともに試合できる状態ではありません。初めて負傷を知ったファンからは心配する声が上がりました。


 

2013-0911-03.jpg 休憩明けには男性デュオ音夢食堂さんが、ビリー選手の公式応援歌「キッド」を披露。この日の興業の映像をPVで使用するそうです。


 

2013-0911-04.jpg いよいよメーン。ゴングが鳴らされ、静かに睨み合う両雄、固唾を飲んで見守るファン。期待と不安が渦巻く、異様な雰囲気となりました。


 

2013-0911-05.jpg 序盤から政宗選手は、執拗なまでの左足攻め!相手の弱点を狙うのは鉄則とはいえ、あまりにも非情です。

 

2013-0911-06.jpg ビリー選手も気力を振り絞り反撃を試みます。必殺技・コウモリ吊り落とし!しかしながらその動きは、いつものビリー選手ではありません。


 

2013-0911-07.jpg なおも徹底して左足を攻める政宗選手。得意技である骨喰(ほねばみ=アンクルホールド)を連続して狙います。ビリー選手の痛がり方は尋常ではなく、いつギブアップしてもおかしくない状態。それでも驚異的な粘りを見せましたが...。


 

2013-0911-08.jpg エグい角度の骨喰がガッチリと決まり、ビリー選手は無念のタップ。

◆メーンイベント・シングルマッチ

●ビリーケン・キッド
[大骨喰]
○政宗


 決して凡戦ではありません。両者の意地と意地がぶつかった一戦ではありました。しかしながら...やはりどこか消化不良の感がぬぐえない幕切れです。

 うずくまったまま、動くことができない失意のビリー選手に、政宗選手はペットボトルの水を浴びせたばかりか、頭を蹴り上げ、どこまでも辛らつな言葉をぶつけます。


 

2013-0911-09.jpg 政宗選手「おい、ビリーさん。自分の自主興行で負けるなんてブザマだな。俺はさ、すげえガッカリだよ。お互いメキシコ行ってさ。何も知らない土地で苦労しながらレスラーになることを夢見て、頑張ってきた仲間じゃない。あんたは俺の目標だった。今まで何回シングルマッチやって、あなたに勝てなかったか。今日、お互い違う立ち位置になったけど、自分の自主興行で俺を選んでくれた。すげえ俺は嬉しかったよ。嬉しかったけど!何だよアンタよ!昨日怪我しやがってよ!ふざけんじゃねえぞオイ!自分はいい。俺の気持ちはどうなんだよ!」

 

 怒り、落胆、やるせなさ...思いの全てを厳しい言葉に込めて、ビリー選手を責める政宗選手。その思いが痛いほど伝わってきます。大事な試合の直前に負傷し、敗れたビリー選手が悔しいのは当然ですが、勝った政宗選手もビリー選手と同じくらい...もしかするとそれ以上に悔しいのです。

 

 この状況に耐えかねてリングインしたのが、ビリー選手のメキシコ時代からの盟友・筑前りょう太選手。

 

2013-0911-10.jpg 筑前選手「ビリー!お前悔しくないのか?あぁ?これで終わりかオイ!一回目負けて、二回目負けて、今日も負けるんかお前!今日の大会は何や。『夢と元気をビリーから』やないんか!どれだけの人が今日、夢と元気をもらってくれてる?お前はもっともっと大きな、夢と元気をみんなに与えられるんじゃないと?(観客へ)ビリー、こんなもんじゃないですよね?(観客拍手)...俺は知っとるたい!お前の力がこんなもんじゃないってこと!お客さんも、よーく知っとるたい!だけん悔しいたい!...まだ終わらんぞ!やろうぜ!」


 対角には政宗選手に加え、セコンドのガメラス選手、さらに筑前選手が呼び込んだ信玄選手まで臨戦体制に。2対3のハンディキャップ戦が開始しようとする、その時に現れたのは...!


 

2013-0911-11.jpg なんとビリー選手の永遠のライバル、HUB選手!もちろん当初は来場する予定はありませんでした。しかしこの日の昼、ミナミでの試合の際にビリー選手の負傷を伝え聞いたといいます。ライバルの身を案じ、急きょ会場に駆けつけたのでした。


 

2013-0911-12.jpg HUB選手「オイ筑前、2対3とは聞き捨てならねぇな。俺のライバル、ビリーにケチつける奴はよ、この俺も黙っちゃいられねぇんだよオイ!」

 

 HUB選手と筑前選手。これまで行われたビリー選手の自主興業で一騎打ちを行ったライバルと盟友。まさかこの3人が、同じコーナーに立つ日が来るとは。


 

2013-0911-13.jpg

 HUB選手「俺もやってやる。3対3で勝負しようじゃねえか!ビリーいいか?いくぞビリー!OK、ゴング鳴らせ!」

 

 あまりの展開に会場が異様な興奮状態に包まれる中、ビリー&HUB&筑前組vs政宗&信玄&ガメラス組、豪華なエクストラ6人タッグマッチのゴングが鳴らされました!

 

 後編では意外な形で始まった一戦の模様、そして試合後のビリー、政宗両選手のインタビューを掲載します。